モーツァルト:戴冠ミサ



モーツァルト:戴冠ミサ
モーツァルト:戴冠ミサ

商品カテゴリー:ミュージック,CD,DVD,クラシック,音楽
収録曲:ミサ曲ハ長調K.317「戴冠ミサ」, モテット「アヴェ・ヴェルム・コルプス」K.618, ヴェスペレ ハ長調K.339「証聖者の盛儀晩課」, モテット「エクスルターテ・ユビラーテ」(踊れ,喜べ,幸いなる魂よ)K.165(158a),
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名演!

聴いた瞬間、我々を幸福の時にいざなう名演。ソプラノを始め、ソリストの歌唱力といいその音色は、まさにモーツアルトの音楽に最適といえる。古典派音楽とのマッチング、各声部のバランスは言うまでもない。極上の音楽の再現である。
明るいミサ曲

 戴冠ミサと言うことで、明るいミサ曲です。死者のためのレクイエムや、キリストを失ったマリアの悲しみを歌うスターバトマーテルとは曲の意味が違っています。グローリアやアニュスデイなど幸福感に満ちた音楽の作りで、聞く人の気持ちを晴れやかにしてくれるでしょう。時間も30分弱で聞きやすいでしょう。
 合唱もが鳴りのない美しい歌になっていると思います。お勧めです。
天来の音楽

 30数歳で帰天したモーツァルトの傑作を4点収録しています。

 申し訳ありませんが、私は個人的にはモーツァルトは嫌いです。レクイエムなどは好んで聴きますが、どうにも「軽い」んです。真正面に十字架きって歌うならビクトリアでしょう。しかし、軽い中にも、なにか我々を癒してくれる音がある。それに気がついたのは最近です。単純なんです、音の並びが。でも実際に歌ってみて、ああ、そうだなと思わせるものがある。関係ないけど、あの宮沢賢治が書いている諸作品も、読む側にしてみれば「あたりまえだろ」って思うけど、改めて(構えて)読んでみると何とも言えない感慨がある……そんな気持ちを味わえるのがモーツァルトなのかなと思います。けど、モーツァルトの音楽は「構える」必要がない。モーツァルトが嫌いな人間が認める、悔しいけど、これが現実です。なんか、さらっと入ってくるんです。そういう曲の数曲を集めたのがこのCDですね。きっと。

 私は合唱団員ですから、ともすれば皆様の期待にこたえるようなコメントはできてないかもしれません。われわれ合唱団員が最初に手にするのは楽譜で、そこからモノを言うから。しかし、この戴冠ミサは、万人が歌ってふさわしい曲ではないかと。
 映画「アマデウス」にあったように、彼に関するいろんなエピソードはある。しかし最後は『音』です。どなたかが書いてらっしゃったように、2曲目の『めでたし御体』も、そのとおりだと思います。そして楽譜を見てうたって何と歌いづらいこと・・・。でも慣れれば慣れるほど、その単純な音符の並びに、彼の天才的な才能を見出せるのです。

 めんどくさい説明は抜きにして、彼の音楽に身をゆだねてください。基本的に私はモーツァルトは好きではないけど、間違いなく、『癒される何か』がここにはあります。実感しました。オススメです。
元気いっぱいの戴冠ミサ

自由闊達な指揮をすることで知られるコープマンですが、これもバッハの管弦楽組曲やマタイ同様、元気いっぱいで力強い演奏です。とくに、第3曲「クレド」での速いテンポ、終曲「アニュス・デイ」での終盤のドラム連打など、独自の解釈が光り、聴いていて驚かされます。演奏も合唱も独唱もとても美しく、心が洗われます。お薦めです。
アヴェ・ヴェルム・コルプス

 この美しい癒しに満ちた曲は、同時に途方もない信仰の試練の曲でもあるのではないだろうか。

 もし天国というようなものがあるにせよ、みんなそろって行けるというわけではないであろう。「死のふるい」にかけられ、残った者のみが救われるのである。そうだとすると死はなんと恐ろしいものであろうか。

 日本ではそういった実感はあまりもたれないのかもしれない。西洋の残酷な童話が一時話題になったりしたが、どうもその残虐性のみがとりあげられ、肝心のところがなおざりになっていることが多いように思われる。しかし、そういった童話の背景には、「死のふるい」があるように思う。

 物語の最後では、登場人物すべてが幸せになれるわけではない。人生の最後にある、死という結末もまた同じではないか。残酷な内容は決して作者の悪趣味ではなく、死というものをしっかりと直視したからこそなのである。

 この曲もまた一切の欺瞞を排して死と正面から向かい合ったときの、きわめて真摯な感情を静かに湛えている。そしてそれは歌詞からも読み取れる。死と向き合い、バプテスマを意味するともとれる「死の試練」にあずかり、キリストの復活を心の底から真に信じるとき、この曲の内容は完成される。すなわち、死から救われるのである。そこになんと深い宗教的感情のあることか。

 この46小節の矮小な楽曲にふれるとき、そのあまりに深く、壮大なさまに驚いてしまうのである。



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